MoonWK本社 所在地:中国、深圳市

中国全土に500を超える店舗を構えるMoonWK(深圳月步文化科技有限公司)の本社は、空間、インテリア、アートが織りなす複雑なアプローチを通じて中国の新進気鋭のシューズブランド・DUZOULU(多走路)のストーリーを語るために設計されました。日本のクリエイティブスタジオ・SAMURAIとのコラボレーションによって実現したこのプロジェクトは、フリッツ・ハンセンにとって現時点で最も大きな挑戦となりました。

世界屈指のクリエイティブディレクターである佐藤可士和氏が手がけたMoonWKの新しいオフィス空間は、3つの大きなコンセプトにもとづいて設計されています。その3つとは、国際化・テクノロジー・能率性です。ミニマルにデザインされた空間は自然光がたっぷり注ぐよう設計され、人々のクリエイティビティを刺激します。これらのデザインには、佐藤氏のトレードマークであるシンプルかつ進歩的なデザイン理念が投影されています。

デザインの目玉となるのが、空間の中央に配された30メートルのステンレススチールカウンター。圧倒的な存在感を放つダイナミックなカウンターは、ミニマル・アートの作品のような印象を与えながらも、ミーティングやプレゼンのための機能的な空間を提供しています。

ゲストルームには、佐藤氏が手がけた数々のアート作品が飾られています。スタイリッシュでシンプルなメディテーション・ルームは、穏やかな出会いの場や独創的なワークショップをはじめ、さまざまな用途に使用できます。

SAMURAIのデザインチームは、インテリアとしてフリッツ・ハンセンの製品をセレクトしました。一つひとつ丁寧に選ばれた製品は、ミニマルなフォルム、品質、ディテールといった共通点を備えています。彼らのセレクションには、現代の家具の歴史のアイコン的存在であるアルネ・ヤコブセンのアリンコチェアとセブンチェアも含まれます。このほかには、ポール・ケアホルムがデザインしたPK11™チェア、PK61™コーヒーテーブル、PK51™オフィステーブルが曲線と大胆なアングルの見事なバランスを保っています。一つひとつの作品がユニークなミニマルさを表現しているのです。