フリッツ・ハンセンのアウトドア

フリッツ・ハンセン本社のアウトドアワークプレイスデザイン


青空の下のワークプレイス

ビーチ(ブナ)の原生林に囲まれた、フリッツ・ハンセン本社の緑豊かな庭。ここは、オフィスライフと休息が融け合う空間です。フリッツ・ハンセンは、その美しさで知られる建造環境を自然の中へと拡張し、現代のワークプレイスの新しいあり方を表現しました。

建造環境そのものが“目的地”として定評のあるフリッツ・ハンセンの本社では、デンマークデザインの歴史と未来に関する見聞を求めて国内外から訪れる建築家や学生の皆さまをお迎えしています。 フリッツ・ハンセンの卓越したデザインピースが本社のいたるところを彩り、すべての人のウェルビーイングを高める、インスピレーションに満ちた空間を創出しています。

コペンハーゲン北部に位置するアレロッドという街にフリッツ・ハンセンが本社を構えたのは、いまから100年以上前のことです。すぐそばにビーチ(ブナ)の森があるという理由から、この場所が選ばれました。森の縁に製材所をつくれば、必要な木材をすぐに調達できるからです。現在は、この森から木材を調達することはありませんが、森は静かな環境を提供すると同時に、フリッツ・ハンセンの起源を自ずと思い出させてくれる存在でもあります。

「職場にアウトドア空間を取り入れることは、社員のウェルビーイング、創造性、生産性に投資するための手段でもあります。それのみならず、結果的に従業員と組織全体に利益がもたらされるのです」——ゲンスラー・リサーチ テーブル、ベンチ、ラウンジ、サンベッドなどのアウトドア家具を使って自然の中をもワークプレイスとしたことで、数多くのデザインに影響を与えてきた自然界との距離がぐんと縮まりました。フリッツ・ハンセンのコレクションを象徴するエッグチェア、スワンチェア、ドロップ、そして北欧の自然とのつながりを表現したデザインが社員のワークライフとデザイナーのインスピレーションを近づけ、アイコニックなデザインといまを生きる人々との間に確かな絆を生みました。

自然の中へ

社員食堂からは、緑豊かな庭を見下ろすことができます。美しい景色が魅力の社員食堂ですが、晴れの日のランチタイムはがらんとしています。というのも、社員たちは庭に置かれたオーバーラップシリーズのテーブルとベンチでランチタイムを過ごすからです。その中でも、芝生の上に心地よい日陰をつくるアンブレラの下に配されたトラディションラウンジチェアやヴィルケリストチェアは、カジュアルなミーティングや午後のコーヒーブレイクの場として人気です。

ワークプレイスを自然の中に広げた結果、社員同士の自然な交流が増え、誰もがリラックスして働ける心地よい空間が生まれました。それによって、自然の中で過ごすことのメリットと、アウトドア家具を使って屋外での交流を促すというシンプルな行為が大きな変革を起こすことが証明されました。

ワークプレイスとソーシャルエリアを屋外に設けることの効果について、フリッツ・ハンセンのクリエイティブ・エクスペリエンス・ディレクターであるクリスチャン・アンドレセンは、次のように語りました。「私たちは、周囲の美しい環境を活かして、働く人たちにより上質な職場体験を提供しました。そのためには、フリッツ・ハンセンの歴史と未来を感じさせる、あたたかみのある家具を使用しました。スカゲラック・コレクションは高揚感を与えてくれるだけでなく、私たちのルーティンや日々のやり取りによい変化をもたらしてくれたのです」

スカゲラック・コレクション

責任ある方法で調達された、上質な原材料から生まれた美しいデザインが魅力のスカゲラック・コレクション。多彩なアウトドア家具を取り揃えたこのコレクションは、デザインと自然のすばらしい共生関係を表現しています。家具には、FSC認証を取得したチークやウエスタンレッドシダーを100%使用しています。ウッドは、無加工のままお使いいただくことで、時間の経過とともに味わいのあるシルバーグレーの色合いへと変化します。上質なレザーの魅力が時とともに増すように、スカゲラック・コレクションのウッドも美しい経年変化をお楽しみいただけます。