コボ・エストラトス

スペイン、ブルゴス


デザインの力で空間を変える

スペインの著名な建築家エンリケ・ヘレスが、同業のアルヴァロ・モラルとヴィクトル・マンツァネドとともにブルゴス中心部の未活用スペースを地元の人や観光客が集まるイマーシヴなダイニングスペースに変えるまでの道のりをご紹介します。

レストラン「コボ・エストラトス」は、空間を変えるだけでなくダイニング体験全体をアップグレードさせる、クリエイティブで考え抜かれたデザインの力を証明する存在です。スペイン北部ブルゴスにあるこのレストランでは、卓越した空間を舞台に、唯一無二のダイニング体験を提供しています。このプロジェクトに取り組んだ建築家たちの課題は、ゲストにイマーシヴなダイニング体験を届けて五感を楽しませてくれるような空間を創出することでした。

コボ・エストラトスのデザインコンセプトは、「余白」を活用してほぼ地下にあるような空間内で解放感を演出するというものでした。その鍵を握るのが自然光です。建築家たちは、温かみを感じさせるウォルナット色のウッドに囲まれた大きな箱のような構造物をレストランの中心部に据えることで、自然光を見事に取り入れました。箱の中には手洗いと食器洗い場が設けられたいっぽう、美食体験のためのダイニングエリアは両サイドに用意されました。キッチンとシェフのテーブルは、ダイニングエリアの上に。これによって内と外との間に常に視覚的なつながりが生まれ、ゲスト、シェフ、通行人のまなざしが交差します。

内装に選ばれたのは、フリッツ・ハンセンとnendoのコラボレーションから生まれたN01™。店内のモダンでスタイリッシュな雰囲気を引き立てます。デンマークと日本のデザインが融合したN01™は、コンテンポラリーな空間に美しさと快適さ、そして機能性を提供すると同時に、ハイエンドなダイニング体験にぴったりです。ナチュラルウッドのタイムレスな表情は、レストラン全体のデザインコンセプトともよく合います。 建築家たちは、ブルゴス中心部の未活用スペースを活気に満ちたイマーシヴなダイニング体験ができる場所へと生まれ変わらせました。レストランのデザインは独特の広さを感じさせるいっぽう、ゲストに温かみのある空間と記憶に残る体験を届けるために自然光を活用した、クリエイティブなリノベーションの新しいあり方を提示します。