アクシス

所在地:スウェーデン、ルンド 内装デザイン:Landen Krantz

スウェーデン企業のためのタイムレスなホーム

スウェーデン南部のルンドにある、受賞歴を誇るモダンで独創的なオフィス空間はスウェーデンのネットワークビデオ大手のアクシスのホームです。総面積4万2000平方メートルの本社は、建築事務所Landén Krantzとのコラボレーションによるリノベーションを終えたばかりで、デザインは従業員の健康、ウェルビーイング、サステナビリティを重要視しています。

本社の中心にあるメインロビーは、1300人の従業員を抱えるアクシスの“リビングルーム”として設計されました。家庭のような落ち着いた環境で人々が出会い、交流できる場所です。ここでは、抑えられた色調と組み合わされたシャープなラインと有機的なカーブがオフィスに温もりと人間らしさをプラスしています。メインロビーの至るところに青々とした植物が飾られています。

コーヒーマシンを囲むおしゃべりであれ、屋外テラスでの独創的なコラボレーションであれ、重層的なデザインは、カジュアルでのびのびとしたミーティングを歓迎します。最大60人が収容できる講堂からこぢんまりとしたサイレントルームまでを幅広く取り揃えた136のミーティングルームは、従業員が集まってともに仕事をするためのインスピレーションに満ちた空間です。

アクシス本社のデザイン理念は、フォルムと機能性の両方においてタイムレスさを感じさせる空間に重きを置いています。サステナビリティだけでなく美しさにおいても時の試練に耐えられるよう、厳選された素材と色が使われています。エントランスホールの床はスウェーデン産の石炭岩で、壁面には音響効果のあるトネリコのパネルがあしらわれています。

家具もまた、タイムレスという観点から丁寧にセレクトされています。レストランと“フィーカ(お茶の時間)”コーナーでは、アルネ・ヤコブセンがデザインしたブラックカラードアッシュのグランプリチェアが美しく並んでいます。カフェでは、デザインスタジオnendoによるN01™チェアがデンマークと日本の美学を体現しています。画像にあるブラックの有名なこの椅子は、シートとフリッツ・ハンセンのスタッキングチェアコレクションの特徴でもある9層のベニヤの成形合板からなる背もたれを組み合わせたものです。無垢材のベースが素材の純粋さとエレガンスを表現しています。

アルネ・ヤコブセンが手がけたポットチェアはエントランスホールやスカイラウンジ、そしていくつものミーティングルームをはじめ、至るところに散りばめられています。1959年に誕生したアイコニックなオリジナルモデルの印象的な形を継承しつつモダンに再解釈されたモデルが、さらなる座り心地の良さと品質を通じて現代のニーズに応えます。

ほかの場所では、アルネ・ヤコブセンのリトルジラフとスカンジナビアのルーツを称えるシセ・ヴェアナーのコートツリーがデザインに気の利いた要素を添えます。

2020年に完成したアクシス本社は、その見事な施工によって幅広く評価され、ルンド市のCity Building AwardやSweden’s most beautiful officeといった数多くのデザイン賞に輝きました。