アーケン近代美術館

モダンアートとデンマークデザインが出会うアーケン近代美術館

アーケン近代美術館は、フルリノベーションされたカフェとともに2018年にコペンハーゲン郊外のイースホイにオープンしました。デンマークのインテリアデザインスタジオ・Urgent. Agencyとのコラボレーションによるこの空間は、北欧のルーツを称えるべく入念に再解釈されると同時に美しい景観を全面に押し出しています。

もともとは2000年代初頭に建設されたアーケン・カフェは、イースホイを代表する近代美術館に掛けられた救命ボートのようなデザインです。幅の広いカフェの床板は、船の甲板を想起させます。新しいインテリアデザインの目的は、海のイメージを保ちつつ、周りの風景と唯一無二の展望の魅力を最大限に引き出すことでした。

そこで、床から天井まである窓枠に合うテーブルがカスタマイズされました。空間を巧みに使うことで、ストランドパーケンとケーエ湾の絶景が見渡せます。北欧の自然から強くインスパイアされた暖色のアーシーな色調がウッドや天然石といった質の高い素材の魅力を引き立てるために選ばれました。

空間全体を通して機能的でコンテンポラリーな素材や家具を使うことに焦点が当てられました。アーケン・ショップでは、ヨー・ハーマボーがデザインしたオリエントが本物のクラフツマンシップの見事な手本を示しています。木製の型から手作業で作られたシェードがユニークで有機的な形を強調しています。パーツによって光源が隠れるため、眩しさを感じさせないやわらかくて心地よい光りを投げかけます。

カフェには、やわらかな印象を与えるオークを使ったアルネ・ヤコブセンのグランプリチェアが美しく並べられています。スチールまたはウッドのベースから選べるグランプリチェアは、色、木の種類、張り地の豊富なバリエーションを通じてカスタマイズが可能です。