リズベット・フルサン・ケルドセンは、スペイン・マヨルカ島を拠点とする不動産の専門家であり、熱心なアートコレクターでもあります。「第二の故郷」と呼ぶ活気あふれるマヨルカ島に移住したのは、22年以上前のこと。その前は、イタリア・トスカーナ州にあるピエトラサンタという、いまでもアーティストが多いことで知られる街で暮らしていました。移住のきっかけは、とあるギャラリーからの仕事のオファーでした。それまでは地中海に浮かぶこの島を訪れたことはありませんでしたが、いまとなっては「他の場所で住むことが想像できない」と思うくらい、この島を気に入っています。そんな彼女は、マヨルカ島のアンドラッチにあるギャラリー「CCAアンドラッチ(CCA Andratx)」での仕事を機に、仕事と趣味であるアート作品収集への情熱をみごとに融合させました。その想いは、彼女のこの島での暮らしになくてはならないものになっています。
緑豊かな自然の中にひっそりと佇むリズベットの自宅は、内部と外部のはっきりした境界線はなく、シームレスにつながれています。「20代前半からアート作品を集めていて、世界中のギャラリーやアートフェアを訪れることが大好きです」とリズベットは語ります。美しいものとデザイン、そしてシンプルさに対する彼女の情熱は、マヨルカ島の自宅の様々な細部からも感じられます。「外でも中でも、目で見て美しいと感じられるものがあるのは、私にとってとても大切なことです」と彼女は言います。 夏と聞いてリズベットは、家族や友人と過ごす時間や、ビーチへの小旅行、さらには充実したアウトドアライフを最初に思い浮かべます。「私にとっての理想的な夏の一日は、自宅のスイミングプールで泳ぐことからはじまります。そのあとは家族や友人と一緒にビーチでの時間を満喫し、テラスでのディナーで一日を締めくくるのです」と彼女は語ります。スイミングプールを眼下に見るテラスに置かれているのは、バラレテーブルとチェア。次のアウトドアでのディナーに向けて、準備は万全です。