紺野弘通は国際的感性を備えた日本のデザイナーです。彼は日本とスウェーデンでデザインを学んだ後、ロンドンを拠点に長く活動していました。彼の非常に個性的なデザインスタイルは、特別なエネルギーと遊び心を持っています。世界中の大企業やメーカーとプロジェクトを組む彼のデザインは、特にスカンジナビアの企業から高く評価されています。
エレガントでありながら、非常に斬新で個性的なフォルムを持つリンチェア(現在は販売終了)が紺野弘通とフリッツ・ハンセンとの最初のコラボレーションとなりました。リンチェアは日本とデンマークの伝統デザインの融合を表現しています。何時間でも座っていたくなるそのフォルムは、伝統的な椅子のあり方を一新する力を備えてもいます。「私は人々の感情を刺激し、覚醒させる美しい椅子を作りたかったのです。視覚的にアピールするものであるだけでなく、座ったときに優雅さを感じさせるものでなければなりません。そのためには詩的で、シンプルで、力強く、リラックスできて、さらには革新的でなければなりませんでした。最初から目標は、完璧な椅子を作り上げることでした」と、彼はリンチェアについて話しています。