AFTERという名称は、そのデザインアプローチを示唆するものであり、フリッツ・ハンセンの伝統を継承しつつも、より現代的なデザイン言語をコレクションに取り入れることを意味しています。本シリーズは、照明や家具、オブジェのデザインで知られるアナスタシアデスと、創業153年を迎えるデンマークのブランド フリッツ・ハンセンとの初のコラボレーションとなります。 その結果生まれたチェアには、デザイナーとしてのアナスタシアデスの明確な個性が反映されており、コーア・クリントやポール・ケアホルムといったデンマークの巨匠たちの名作へのオマージュも見て取れます。ラウンドダイニングテーブルは、幾何学性と明快さをより堅牢なかたちで表現。素材の誠実さや純粋性、そして質感は、フリッツ・ハンセンが誇る卓越した技術力と職人技を体現しています。

マイケル・アナスタシアデスは、20年以上にわたって照明や家具、オブジェなどを手がけてきたデザイナーです。彼の作品は、技術や素材、機能に対する詩的で丁寧なアプローチが特徴です。キプロスで生まれ、ロンドンのインペリアル・カレッジで土木工学を学んだ後、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートでインダストリアルデザインの修士号を取得しました。現在はロンドンを拠点に活動しています。 彼のデザインには、工業生産と職人の手仕事の両方の技術が取り入れられており、さまざまなものからインスピレーションを得ています。そして、それらをシンプルで美しい形にまとめ上げています。その作品は、即興性と構造性、コントロールと直感のバランスがとれたものとなっています。 1994年に自身のスタジオを設立して以来、Flos、B&B Italia、Herman Miller、Mutina、Bang & Olufsenなど、世界的に有名なブランドとコラボレーションを行ってきました。また、彼の作品は、ニューヨーク近代美術館（MoMA）、シカゴ美術館、ロンドンのヴィクトリア＆アルバート博物館といった美術館に永久収蔵されています。