ツインゲーブル・ハウス

太陽が降り注ぐカリフォルニアに佇むミッドセンチュリーモダン邸宅を再解釈

米・カリフォルニア州シリコンバレーに位置するサニーベールの邸宅を一目見た瞬間、デザイナーのイザベル・オルソンとマテアス・クレンは恋に落ちました。その後、2人は時を待たずにライアン・ライドナー・アーキテクチャー(Ryan Leidner Architecture)とランドスケープデザインを手がけるスティーブンズ・デザイン・スタジオ(Stephens Design Studio)とタッグを組み、ミッドセンチュリーモダン邸宅の再解釈に着手します。その結果、4人家族のための鮮やかでオープンな、夢の家が完成しました。

もともとはアメリカの建築家A・クインシー・ジョーンズが設計した邸宅は、切妻屋根が2つあることから「ツインゲーブル・ハウス」との愛称で親しまれてきました。ツインゲーブル・ハウスは、第二次世界大戦後に設計されたアイクラーホームです。広さ2028平方フィート(約188平方メートル)の邸宅は、緑豊かな風景を背景に建つ、中心にリビング空間を配したデザインになっています。ほとんどの部屋からは庭とプールエリアに出ることができ、「内」と「外」の境界線がおぼろになっています。

彼らの目的は、過去数十年にわたって加えられたリフォームの層を取り除き、クリーンで現代的な美しさを蘇らせることでした。まぶしい白い壁とスライド式のガラスドアが邸宅にミニマルなアクセントを添える一方、あふれんばかりの色彩が住む人の個性を表現しています。

リビング空間を飾るのは、ポール・ケアホルムのラウンジチェアPK22™。その控えめなシルエットゆえに、この作品は真の名作デザインとしての地位を確立しました。ほかの部屋では、こちらもケアホルムが手がけた、マットクロームスプリングスチール製のアイコニックな3本脚スツール、PK33™が美しく佇む一方、ハイメ・アジョンによるイケバナベースが日本から着想を得た美しさを空間に添えています。

邸宅のハイライトを飾るのは、セブンチェアと子供用セブンチェアです。現代家具の歴史を象徴するこれらの作品は、1955年にアルネ・ヤコブセンがデザインしたものです。時代を超えて愛されるフォルムと卓越した万能さは、主張しすぎることなく個性を表現しています。