マーク・タン

コペンハーゲンを拠点に活動するファッションデザイナーのマーク・ケンリー・ドミノ・タンが良いデザインについて語る

「良いデザイン」とは何か?

多くの人がその答えを見つけようとしてきました——マーク・タンは例外です。「良いデザインとは何か? と判断するのは危険です。良いデザインは主観的なものですから、判断したり、長所を数値化したりするのは不可能です。良いデザインと悪いデザインを区別するのも意味のないことです。なぜなら、すべてのデザインは何らかの方法で誰かにとって有意義だったり、役に立ったりするのですから」。

ドイツの建築家ディーター・ラムスは「良いデザインの10原則」を提唱してデザインの良し悪しを明確に定義し、何世代にもわたってラムス以降のデザイナーたちにインスピレーションを与えてきました。ラムス同様、タンは次のように考えます。良いデザインは製品を有用にし、最後のディテールにいたるまで徹底して考え抜かれており、長く使えて、誠実であると。「でも、デザインは見た目だけに留まりません」とタンは語ります。「私たちの身の回りのモノとのパーソナルな関係——それが私たちに安心感をもたらしてくれるかどうかはさておき——が私たちの生活の枠組みを形作るのです」。