ヨー・ハーマボー

1920-1982年 アイデアマンとして際立っていたヨー・ハーマボーは、生涯を通じて、自らが情熱を注いだものを提案し、開発しました。

ヨー・ハーマボーは、デンマークのラナース郊外の中流家庭で育ちました。銀細工師として修練を積んでいた彼は、1940年から45年にかけてはデンマークのレジスタンス運動に妨害工作員として参加し、自由のために闘いました。その後はデンマーク王立芸術アカデミーで学び、ジョージ ジェンセンにおいて銀細工師として働きました。1957年には、ランプメーカーFog&Mørup(フォグ&モループ)にチーフデザイナーとして採用され、1980年まで同社に勤めました。

彼は確固たるアイデアを持つ起業家でもあり、生涯を通じて自身が情熱を傾けていたものの立ち上げと開発に取り組みました。ハーマボーはフォグ&モループの主要な原動力であり、同社が最もクリエイティブで商業的に成功していた時期は彼がリーダーシップをとっていた時期でもあります。彼は明確なデザイン哲学とシンプル化するための優れた洞察力、フォルム、機能、美学への深い理解力により180点以上もの照明デザインを手掛け、それらのいくつかは国際的な賞も受賞しています。1980年、フォグ&モループでは一連の合併が実施され、90年代後半に彼のデザインの生産は中止されました。

ハーマボーは仕事でのキャリアに加えて、私生活ではアクティブで多才なアスリートでした。パラシューティングといったスカイスポーツのパイオニアでもあった彼ですが、悲劇的なことに、62歳のときに情熱を注いでいたスカイダイビング中の事故で帰らぬ人となりました。

数十年が経った今、ハーマボーのランプを切望する声とその需要が高まり、彼の作品の製造が再開されることになりました。フリッツ・ハンセンは、ハーマボー家の協力を得てペンダントランプのオリエントを復刻しています。デンマークの照明デザインに革新的な貢献をもたらしたヨー・ハーマボー。彼のデザインは、21世紀にも自然に調和します。